
最適解のないパズルゲーム「Mini Metro」レビュー
2014年の Steam 発売を皮切りに、2016年には Android と iOS で、2018年には Nintendo Switch でも発売された「Mini Metro」をレビューします。
作品概要
急速に発展する都市に合わせて、地下鉄の路線網を構築し、限られた設備を上手に使用して、駅の混雑が激化しないように、効率よく乗客を輸送するパズルゲーム。登場する都市は実在する都市がモデルになっていて、日本の都市は東京と大阪の2つの都市のマップで遊べる。
チュートリアル
初回起動時は、チュートリアルマップになる。操作説明の画面も出ずに、いきなりプレイ画面が始まるのでびっくりするだろう。だが、ハイスコアなどのランキングには一切影響がないので、このタイミングで操作に馴れておいた方が良い。
クラシックマップ
「ロンドン(イングランド)」「パリ(フランス)」「ニューヨーク(アメリカ)」の3つのマップが、最初から選べる。4つ目以降は、アンロック条件を満たせば遊べるようになる仕組み。ほとんどのマップで300から500ポイントほど獲得すれば、新しいマップが2つか3つほどアンロックされる。

アンロックで選べるようになるマップは、「ワルシャワ(ポーランド)」「リスボン(ポルトガル)」「東京」「シカゴ(アメリカ)」「ブダペスト(ハンガリー)」「ベルリン(ドイツ)」「メルボルン(オーストラリア)」「香港」「バルセロナ(スペイン)」「大阪」「ストックホルム(スウェーデン)」「サンクトペテルブルク(ロシア)」「ボストン(アメリカ)」「モントリオール(カナダ)」「サンフランシスコ(アメリカ)」「サンパウロ(ブラジル)」「ソウル(韓国)」「サンティアゴ(チリ)」「ワシントンD.C.(アメリカ)」「タシケント(ウズベキスタン)」「シンガポール」「カイロ(エジプト)」「イスタンブール(トルコ)」「上海(中国)」「広州(中国)」「南京(中国)」「重慶市(中国)」「ムンバイ(インド)」「アディスアベバ(エチオピア)」「ラゴス(ナイジェリア)」「オークランド(ニュージーランド)」の31種類。沢山あるので全てを遊ぶなら、それなりに時間を確保する必要がある。
チャレンジ(実績)
各マップごとに、2つ以上のチャレンジ項目が設定されている。アンロック済みの場合は、その内容と達成状況を確認できる。リストから項目を一つだけ選んでプレイできるが、通常通りに遊んでも全て達成できてしまう。そのため、ピンポイントで狙う機会がなければ、ほぼ使う機会のない機能だろう。

ちなみに、Steam 版でプレイしている場合は、実績の項目と一致するため、アンロック前でも見られる。なお、最後の項目は、おそらく難易度が高いものになっている。
ハイスコアランキング
各マップごとに、自分が出したハイスコアが他プレイヤーと比較してどのくらいの位置にいるか、ランキングで確認できる。表示は、グラフとリストで切り替え可能。

コミュニティマップ
Steam 版では、ユーザーが作成したマップを、コミュニティからダウンロードして遊べる。
モード選択
モードは、「ノーマル」「エクストリーム」「エンドレス」「クリエイティブ」の4つから選べる。初期状態では「ノーマル」になる。それぞれ特性が異なり、「ノーマル」は駅の混雑でゲームオーバー、「エクストリーム」はそれに加えて路線を再配置できない。その一方で、「エンドレス」は駅の混雑がなく、「クリエイティブ」は全てを自由にでき、どちらもゲームオーバーがない。
ゲーム仕様
基本ルール
二つ以上の駅を路線網で繋ぎ、各駅に発生する乗車待ち客(駅とは異なる図形になる)を、乗客と一致する図形の駅まで車両で輸送することが主な目的。なお、同じマップでも、駅の配置やマップの初期位置はプレイするたびに毎回変わるので、運要素もハイスコアには関わってくる。
列車は設定した路線を往復し、停車駅の図形に一致する乗客をすべて降車させ、進行方向にある図形の乗客を定員まで乗車させる。この乗降は自動で行われる。駅に降車客があった場合は、1人につき1ポイント獲得できる。
ゲーム進行の仕様
時間の流れがあり、1週間経過するごとに設備を2つ手に入れられる。1つ目は、「先頭車両」が固定で獲得(マップによっては例外あり)できる。2つ目は、ランダムで選ばれる2つの設備から、ユーザーがどちらかを選び獲得できる仕様。このとき、ランダムで選ばれる設備は、「路線」「車両」「トンネル・橋」「乗換駅」の4つのうちいずれかである。

駅は周期なく自然に発生し、路線上に増えることもあれば、全く関係ない場所に増えることもある。6人以上乗車待ち客が発生すると混雑状態として扱われ、一定時間が経過すると円グラフでゲームオーバーまでのカウントダウンが始まる。駅を乗換駅にアップグレードすると、客の乗降スピードを速め、乗車待ち人数を増やせる。
ゲームオーバー後
ゲームオーバーになった後は即座に終了というわけではなく、「リスタート」「エンドレスモードで続ける」「クリエイティブモードで続ける」「メニュー(に戻る)」の4つの中からいずれかを選べる。

また、右下の3つのアイコンから「動画の保存」「スクリーンショットの撮影」「統計情報の確認」も可能。Steam 版の場合は、「ゲーム終了後の概要」セクションで、保存した動画やスクリーンショットを閲覧できる。なお、ゲーム内に統計情報を保存する手段はないので、自分の手元に残しておきたい時は、別の方法でスクリーンショットを取ることになるだろう。

デイリーチャレンジ
毎日(日本時間では朝9時0分から翌日の8時59分まで)、クラシックマップから1つのマップが自動で選ばれ、全ユーザーが同じ条件でハイスコアランキングを競うコンテンツ。全マッププレイ後のエンドコンテンツ的なポジションで捉えて良さそうだ。
作品評定
評点
ロープライス帯でコストパフォーマンスが良く、プレイヤースキルを問わない万人向けで、遊び始めたら時間が溶けていく良いゲーム。
評点の内訳
| 項目 | 観点 | 点数 |
|---|---|---|
| コストパフォーマンス | 価格に対するお得感 | 18/20点 |
| ゲームバランス | 遊びやすさ・操作性 | 18/20点 |
| 世界観 | 独自性・没入感 | 16/20点 |
| ゲーム性 | 面白さ・満足感 | 15/20点 |
| 音楽 | BGMのマッチ具合 | 15/20点 |
コメント
コストパフォーマンス
ロープライス帯として、このゲームのコンテンツの量と質は、素晴らしいの一言。1,000円でゲームを1本買いたい、と思っているなら、是非ともオススメしたい。
ゲームバランス
マウスだけで遊べる調整がされていて、操作に悩む要素が少ないことがとても良い。設定した路線から途中駅を外す方法を探すのに少し時間がかかったため、その分を減点とした。
世界観
経営シミュレーションゲームを極限までシンプルに表現した、という点に関しては、独自性を感じさせる。しかし、通常プレイでは、ランダム要素が強いため、リアリティのある路線網を作れない。ハイスコアを狙いだと、ただのパズルゲームになってしまうことが、残念な要素だろう。
ゲーム性
そこそこ面白くて満足できる。時間をとても使うが、「面白さで熱中」よりかは、「ゲームオーバーにならずにどうやってプレイするか考える」方で消費しているように感じた。
音楽
プレイ中に思考の邪魔にならない良いBGM。しかし、そのためか印象にあまり残らなかった。
関連リンク
作品購入
作品が気になったら、各プラットフォームから購入してプレイしてみてください。
Steam (PC)

Nintendo Store (Switch/Switch2)

最適解のないパズルゲーム「Mini Metro」レビュー
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