
寝台特急「サンライズ出雲」で行く1泊3日の出雲旅行
旅行会社のツアーパッケージで、金曜夜に東京を出発する寝台特急「サンライズ出雲」を手配して乗車した、1泊3日の出雲旅行の記録をご紹介します。
はじめに
3月のとある日、嬉しいことに出雲大社への旅行に誘われました。山陰方面への移動手段のうち、使うならばオンリーワンの寝台列車だろうと考え、金曜の夜にサンライズ出雲で出発することを提案。了承を得て、予約を試みたものの開始3分で満席になり惨敗。
オンライン予約では1人1枠しか取れず、競争の激しさを考えると、自力ではいつまでも行けなさそうなので、ツアーパッケージでの予約を試してみることにしました。リクエスト予約ではあったものの、手配に無事成功。4月頭の金曜夜に出発で旅行することになりました。
出雲旅行本編
1日目
東京駅へ
20時50分に東京駅の丸ノ内北口改札横付近で、同行者と待ち合わせだ。旅行会社から送付されたチケット類は全て手元にある。遅れるわけにはいかない。高田馬場駅からJR線と地下鉄のどちらで行くか。よし、最安最速で行ける地下鉄の東西線にしよう。
駅構内の階段を下りてすぐ、ホームに滑り込んできた列車の最後尾車両に漫然と乗る。道中は何事もなく大手町駅へ。構内図によると、東京駅は先頭車両側。つまり、改札までかなりの距離を歩く必要がある。げんなりしながら、人の流れに逆らい、改札を出る。東京駅への案内に無心で従うと、そこは八重洲地下。不親切すぎるだろう。心の中で毒突きながら、自由通路を通って丸ノ内北口に向かう。
約束の時間よりも余裕を持って到着。人混みの熱気に当てられて歩き疲れた。屋外の座れる場所で休憩しよう。冷涼な空気に癒されていると、観光客の賑わいに気付く。彼らのお目当ては、ライトアップされた駅舎かな。こんな機会も中々無いから、記念に数枚撮ろうか。

東京駅にて
同行者から10分ほど遅れる連絡を貰ったため、駅の改札外を軽く探索することにした。改札横からさきほど素通りした地下街に戻る。案内図を見ると、レストランばかりで暇は潰せなさそうだ。うろつくことを諦め、踵を返して丸ノ内北口で時間を潰し、同行者と無事に合流。
いざ入場。乗車券と特急券を重ねて改札機に通す。エラー発生。どうすれば良いのかを改札の駅員さんに聞けば、在来線は乗車券だけで通れるのだそう。紙の切符は久しぶりで新幹線方式と間違ってしまった。そんなちょっとした波乱がありつつも、改札を無事に通り抜けられた。
サンライズは車内販売が無く、終点まで乗り通すと翌朝10時まで幽閉される。飲食物の用意は必須だ。飲み物や朝食などを購入して準備万端で9番線に行くと、列車はすでに入線済みだった。
サンライズ出雲乗車
ドキドキしながら待っていた入鋏は、21時38分頃にされた。それからまもなく訪れた同行者を自室に招き入れて、お酒を呑みながら語り合う。いつしか日を跨いでおり、窓に浜松駅のホームが映り込む。このままでは語り明かしそうなので、お開きにした。
少し広めのベッドに身を委ね、眼を閉じる。しかし、一定間隔で進行方向に引っ張られる感覚で覚醒してしまう。運転停車を繰り返しているようだ。不完全な微睡みを繰り返す内に、おはよう放送が流れる。貨物列車の遅延を受けて、およそ10分到着が遅れるそうだ。もしかしたら、それが原因でブレーキが何度もかかっていたのかもしれない。
岡山駅でサンライズ瀬戸とお別れしてから、遅れを取り戻すように急いで出発。次駅の倉敷を出ると、山あいを縫う伯備線を走る。しばらくすると、荒波の中を進む船かと思う程、凄まじく揺れる。歯磨きやトイレで飛ばされないように身体を支えるのはとても大変だった。

2日目
出雲大社方面へ
外を見上げると曇天。手元のスマホに映る予報では雨。曇りのまま保つかと思いきや、雨は松江駅に近づくほどぽつぽつと降り、宍道駅を過ぎると滝のようになった。天候も遅延も回復する兆しが見えないまま、サンライズは定刻の20分後に終点の出雲市駅に到着。
下車後の大混雑の中、改札を抜けてバス停に向かう。そこには長蛇の列が形成されている。乗るのは難しそうだ。ならば、出雲大社方面に向かう別のルートを使おう。そうして、電鉄出雲市駅へ移動する。ところが、列車は既に発車した後で一足遅かった。待合室に居た駅員さんから、次発よりもバスの方を薦められた。結局、たらい回しのような形でバスに乗ることになった。
出雲大社方面行きのバスは、一本前の車両だけでは旅行客を捌ききれなかったようで、立ち乗りですし詰めになりながら出発。比較的早めに並んでいたこともあり、座って乗れたことは僥倖だった。
稲佐の浜と出雲大社
ほとんどの乗客は、出雲大社最寄りの正門前バス停で下車。一方で、我々は稲佐の浜に行くために終点まで乗り通した。懸念していた雨は、乗車中に降り止んでいた。乗り継ぎたいバスの時刻と都合が合わず、往復で2kmを歩くことになっているので助かった。
その道中、日本の田舎の原風景を感じながら、最初に行く理由を同行者に問うた。曰く、稲佐の浜の砂を出雲大社にある素鵞社の砂と入れ替えて、持って帰れるそうだ。記念写真を撮ってから、用意周到な同行者から貰った袋に、雨上がりで湿った砂をスプーン2杯程度入れる。
来た道を戻ると、ちょうどお昼時。飲食店は混雑していたため、出雲大社でお参りすることにした。金額の小さいお賽銭だと手数料負担で困るという話は聞き及んでいる。自販機の釣銭で十分な枚数の百円玉にしてから、全ての神様に2礼4拍手1礼で挨拶を済ませた。

神門通り観光
社務所で御守り等を購入し、時計を見ると14時を指している。飲食店も空く頃合いだろう。神門通り周辺で食べ歩きも兼ねて観光だ。
まずは、お昼ご飯として名物の出雲そばを食べよう。目星を付けていたお店に行くと、待ち客で溢れていた。一刻も早くお腹を満たしたかったため、違うお店を探して入店。風味豊かなコシがある色黒麺の割子そばで、食べ足りないと感じる程、とても美味しかった。
次のお店で出雲ぜんざいも喫食。神在祭に奉納する短冊に願い事を書けるお店だからか、女性客ばかりで肩身が狭かった。更に他のお店で、のどぐろ丼を見た同行者が食べたいと言い出す。まだお腹に入るのかと吃驚した。食べたい気持ちはある。苦心して胃の中に押し込んだ。

宿泊先のホテルへ
食べ歩きも観光も満喫したので、バスとJRで本日の宿がある米子に向かうことにした。残念なことに、バスの乗車中に雨が降り出し、下車直前には大雨に変わった。出雲市駅の降車場所は屋根が無く、そこそこ濡れた。帰りは電鉄に乗った方が良かったか。
改札を通って米子行きの普通列車に乗る。いつの間にか疲労で夢の中へ。目が覚めると松江駅で、特急列車2本と待ち合わせで20分待ち。体力的にも精神的にもこれ以上の時間を費やしたくない。チケットレスサービスで、スーパーまつかぜの特急券を500円で購入。
特急列車は圧倒的に快適で、あっという間に米子駅に到着。小雨の中10分程度歩いて、大浴場のあるホテルルートイン米子へ。チェックイン後に小休憩を挟み、ホテルのレストランで夕食を二人で楽しむ。大浴場には、テレビを見て時間を潰して23時過ぎ頃に行った。貸し切り状態だった。

3日目
米子駅へ
6時頃に起床し、8時頃に朝食を頂いた。ビュッフェ形式なので、食い意地を張って食べる。それからギリギリまでゆっくりと過ごし、夕食分を支払って10時にチェックアウト。米子駅に向かう。特急の発車時刻までは充分に時間があって暇を持て余すので、カフェで二人でお喋りをして過ごす。その後、島根限定のシナモロールの可愛いキーホルダーを見つけたので、お土産と一緒に購入した。

米子駅~東京駅
米子駅から岡山駅までは特急やくもに乗車する。往路でも体験したことだが、復路でも変わらず伯備線は揺れる。カーブで倒れるんじゃないかと思う位に車体を傾けるのが印象的だった。車窓からはカメラを構えている人がちらほらと見え、新型車両の人気具合が伺えた。
岡山駅到着後、東京駅行新幹線との乗り換え時間は34分。その間に駅弁や飲み物を購入。東海道新幹線は16年ぶりで、山陽新幹線は人生初の乗車になる。久しぶりの新幹線に対する感想としては、早いけれども割と窮屈で、サンライズの方が身体を伸ばせて快適だった。
お昼ご飯を食べた後は、品川駅付近まで2時間ほどおしゃべりし続けていた。夕方に東京駅に到着したため、地下街で夕食を食べてから解散することになった。
おわりに
サンライズ瀬戸・出雲は、日本に残存する唯一の定期寝台特急であり、とても大人気な列車です。特に、金曜日夜に東京を出発する列車の予約は熾烈を極めます。ですので、自分で手配するよりも少々高くつきますが、より確実に座席を確保できる阪急交通社のツアーパッケージをオススメします。
サンライズの車両も運行開始からもうすぐ30年を迎え、他の定期寝台列車のように人気であっても廃止される可能性はゼロではないですから、乗ったことがない人は早めに乗っておきましょう。
旅程表
| 日程 | 概要 | 詳細 |
|---|---|---|
| 1日目21:26ー2日目10:00 | サンライズ出雲乗車・車中泊 | 東京→出雲市 |
| 2日目11:00ー11:27 | バス乗車 | JR出雲市駅→出雲大社バスターミナル |
| 12:00ー16:00 | 観光 | 稲佐の浜・出雲大社・神門通り |
| 16:20ー16:49 | バス乗車 | 出雲大社バスターミナル→JR出雲市駅 |
| 17:12ー17:51 | 普通列車乗車 | 出雲市→松江 |
| 18:09ー18:32 | スーパーまつかぜ12号乗車 | 松江→米子 |
| 18:50ー3日目09:55 | 宿泊 | ルートイン米子 |
| 3日目11:35ー13:46 | やくも14号乗車 | 米子→岡山 |
| 14:20ー17:33 | のぞみ30号乗車 | 岡山→東京 |
関連リンク
寝台特急「サンライズ出雲」で行く1泊3日の出雲旅行
https://blog.chaotic-notes.com/articles/journal-izumo-trip-on-sunrise-express/


