
新社会人に贈る「できる」ITエンジニア 6つの心構え
社会人 IT エンジニアを十二支一回り以上続けてきた筆者が、周囲から「できる」人と認識されるための心構えを、新社会人に向けてご紹介します。
はじめに
本記事を見てくださる画面の前のみなさま、ご拝読ありがとうございます。
私は物事や事象等に対して語る時には、事実や結果等の客観的情報をベースにして、主観的な内容を入れすぎないようにしていますが、今回はその主義に反した書き方をしています。というのも、近頃の新卒入社エンジニアと一緒に働いたことで、少々思うことがあったからです。十二支一周以上も社会人をやっていることで、私は良くも悪くも洗練され過ぎてしまったのかもしれません。
さて、あなたが新社会人であれば、覚えておいて欲しいことが1つあります。それは、先輩や上司の顰蹙を買ってしまうと、それを覆すためには多大な労力が必要になる、ということです。そのため、これから紹介する心構えを忘れないよう本記事を熟読し、上手に活用して欲しいと願います。
「できる」エンジニアの心構え
「できる」エンジニアになるために心がけるのは、言い方が悪いかもしれませんが、「すること」より「しないこと」の方が効率は良いです。なぜなら、心構えは「しないこと」よりも「すること」の方が圧倒的に多くあり、「すること」は遵守にかかるコストに反して、「しないこと」を一度でも犯すと、全てが無駄になってしまうからです。これは、勝つことよりも負けないことにこだわるべき、という考え方に似ていると言えます。
ですから、このセクションでは、「しないこと」の心構えとして厳選した6項目を、大事な順番で紹介させていただきます。内容が精神論的なものに寄っていることに驚かれるかもしれませんが、「できる」エンジニアは、技術力よりも人間性の方が優れていなければなりません。
誹謗や非難をしない
一番大事な「しないこと」です。誹謗や非難は、あなた自身の心を穢し、その穢れが強くなると共に、性格も段々と悪くなります。性格が悪い人には誰も近寄りませんから、孤立無援に陥ります。また、他人の不興を買うようなことをしているので、手痛いしっぺ返しをいずれ食らうことになるでしょう。
実際には、平気で誹謗や非難をする先輩もちらほらいます(そういった先輩がいない職場に就職できたのであれば、幸運に感謝しましょう)。しかし、そのような先輩たちに感化されて、品性が低い次元にある人間に堕ちる必要はありません。ですから、あなたが、酩酊状態等どのような状況にあっても、他人を貶めるようなことをしないよう心に深く刻み、自らを律するようにしましょう。

敬意と礼節を軽んじない
敬意を忘れずに他人とコミュニケーションすることは、とても大切です。尊敬の気持ちを持たずに、それどころか、侮蔑の感情を持っている状態で、礼節を欠いたコミュニケーションを取れば、あなたがそれを隠しているつもりでも、不快感を相手へ確実に与えます。それによって相手が機嫌を損ねた場合、あなたは敬意を払われなくなり、望まない状況へ追い込まれるかもしれません。
コミュニケーションの相手はあなた自身を映す鏡、と覚えておきましょう。尊重できない時や侮蔑の感情が湧く時は、そう感じるあなた自身の至らなさを恥じながら、相手もあなたに対して同様に思っていると考え、気持ちを切り替えて真心を相手に渡すように心がけましょう。

自分中心の思考や言動をしない
自分自身を中心とした思考や行動をすることを、利己主義と言います。一方で、他人を中心とした思考や行動をすることを、利他主義と呼びます。あなたが利己主義でいようとするのであれば、それはまったくオススメできません。なぜなら、厳しい状況に陥った時や困難に遭遇した時に、誰も手を差し伸べないからです。他人の気持ちを踏みにじる傲慢な人に、慈悲をかけられる人はほとんどいません。
自分自身の利益のみを追及して他人を犠牲にした結果、巡り巡って自分自身が大きく損をしてしまう、ということは、因果応報としてよくあることです。今一度自省してみて、あなたが利己的な思考や行動に陥っている場合、利他的になるように思考や行動を改めていきましょう。

意欲や真剣さを忘れない
エンジニアがぼろ雑巾のように扱われていた10年以上前と比べ、今では人間として扱ってもらえるようになり、だいぶホワイトな業界になりました。もちろん、ブラック会社が社会的な問題として取り上げられ、業界がある程度浄化されたことも要因の一つですが、業界の先駆者である先輩たちが辛い環境を耐えきったことで勝ち取った環境でもあることを、あなたは忘れてはなりません。
エンジニアの平均年収が日本全体のそれを上回っているのは、そうした過去の背景による需供不均衡が所以ですが、あなたもその恩恵を受け続け、後輩にも繋いでいくためには、仕事への意欲を持ち続けなければなりません。真剣さがないままでいたら、淘汰されてしまうかもしれませんよ。

素直さと寛容さを無くさない
素直さや寛容さは、仕事への取り組み方や姿勢など、様々なことを先輩から学ぶために必要です。また、あなたが過去に培ってきたことが社会人になってから役に立たない、という状況に直面した時に、自尊心を捨てて、教えを求めなければなりません。業務経験が豊富になるにつれ、反比例するように失われがちですから、最初からそれらがなかったのであれば、もう目も当てられません。
そして、これらを欠いている人は誠意のある謝罪ができませんし、きちんと謝罪できる人はこれらを備えていることが多いです。最初は誰しも失敗がつきものですから、素直に心から謝罪できるほうが、先輩から可愛がられ、面倒を見てもらえますので、素直さや寛容さは忘れないでください。

明朗で柔和な態度を忘れない
明るく朗らかで物柔らかな態度で振る舞うことは、あなたが先輩から教えて貰う立場でいる頃は、特に大事です。なぜかと言うと、真逆の人物像を思い浮かべてみれば、理解できるでしょう。笑顔が少なく表情に乏しい、ムスっとした態度も悪い人物を想像してください。そんな人と関わろうと思いませんよね。
また、経験豊富な先輩がそういった人物を極力避けるのは、きちんと理由があります。明朗で柔和な人は然るべきところで感謝を言えますし、それと真逆の性質な人はそれを言わない(または、言えない)ことが多いからです。沈んだ表情をしていては、重要な人との縁を遠ざけてしまいますから、いつも前向きな態度でいることで、機会を確実に掴めるようにしましょう。

おわりに
エンジニアは、お客様に寄り添ったコミュニケーションを通じて真因の課題を発見し、技術力を提供することでお客様の問題を解決に導く、高度なスキルが要求される仕事です。日がな一日、誰とも会話せずにパソコンと向き合ってプログラムを書く作業だけをするような、単純で簡単な仕事ではありません。
もちろん、スキルが不十分な頃は、そのようなポジションで業務を任せられることもありますが、経験を積むにつれて、お客様やチームメンバーとのコミュニケーションを中心とした業務に関わっていくことになります。ですから、将来を見越して心構えを意識しながら対人能力を高めておくことは(例え、あなたがエンジニアであることを辞めたとしても、どの業種においても有用なものなので)、あなたの今後の人生を豊かにする手助けになってくれるでしょう。
新社会人に贈る「できる」ITエンジニア 6つの心構え
https://blog.chaotic-notes.com/articles/introduce-mindsets-being-capable-engineers/



